HIGHLIGHT

みどころ

すべての子どもたちと、かつて子どもだったおとなたちに

ぽん!とたまごからちっぽけなあおむしがうまれてから、およそ50年がたちました。いまもの世界のどこかで、子どもが初めてこのあおむしと出会っていることでしょう。


アメリカを代表する絵本作家エリック・カール(1929- )は、小さなあおむしとともに長く豊かな道を歩んできました。本展では、いまなお輝きを失わないエリック・カールの世界を約160点の原画・作品で振り返ります。


カールに出会ったばかりの子どもたち、親として再会を果たしたおとなたち、カールと出会うすべての人々に色彩豊かなその世界が開かれることでしょう。

EXHIBITION
展覧会構成
第1部 エリック・カールの世界

『はらぺこあおむし』を始め、カラフルな作品を世に送り出してきたエリック・カール。子どもたちの夢や憧れ、日々の生活や発見を、4つのテーマで紹介します。カールが最も得意とする生きものたちをとりあげる「動物たちと自然」。数、曜日、12ヶ月などでめぐる「旅」。未邦訳の作品を含む「昔話とファンタジー」。おかあさん、おとうさんとの心温まる物語を描く「家族」。シンプルななかにも繊細なコラージュの世界が展開します。

『こぐまくん こぐまくん なに みているの?』表紙原画、2006年、エリック・カール絵本美術館 © 2007 Eric Carle

『1,2,3 どうぶつえんへ』最終原画、1986年、エリック・カール絵本美術館 © 1968 and 1987 Eric Carle

『とうさんは タツノオトシゴ』最終原画、2003年、エリック・カール絵本美術館 © 2004 Eric Carle

『プレッツェルのはじまり』最終原画、1992年、エリック・カール絵本美術館 © 1972 and 1995 Eric Carle

『パパ、お月さまとって!』最終原画、1985年、エリック・カール絵本美術館 © 1986 Eric Carle

『はらぺこあおむし』別案原画、1984年、エリック・カール絵本美術館 © 1969 and 1987 Eric Carle

EXHIBITION
第2部 エリック・カールの物語

「色の魔術師」として知られるエリック・カールですが、その出発には、ドイツで過ごした青少年時代、フランツ・マルクやアンリ・マティスによる強い色彩との出会いがありました。

カールの作家としての人生を、絵本作家レオ・レオニとの交流などとともに振り返ります。また、立体作品などの絵本を超えた創作活動も紹介します。

『くまさん くまさん なに みてるの?』最終原画、1983年、エリック・カール絵本美術館 © 1967, 1984 and 1992 Eric Carle

『うたがみえる きこえるよ』最終原画、1972年、エリック・カール絵本美術館 © 1973 Eric Carle

『どこへいくの? To See My Friend!』最終原画、2000年、エリック・カール絵本美術館 © 2001 Eric Carle

Eric Carle
エリック・カール

プロフィール
1929年、ニューヨーク州の町シラキュースでドイツ人の両親のもとに生まれる。6歳の時、家族と共にドイツに移住。16歳でシュトゥットガルト州立芸術アカデミーに入学し、グラフィック・デザインを学ぶ。卒業後、ポスターを手がけるなどドイツでの活動を経て、1952年にニューヨークに渡り、レオ・レオニとの出会いをきっかけに、ニューヨーク・タイムズのグラフィック・デザイナーとして働き始める。フリーランスのグラフィック・デザイナーとして働いていたとき、ビル・マーチンの子ども向けテキスト用に挿絵を頼まれたことがきっかけで、絵本作家の道を歩み始める。